武道空手とは
現代人は慢性的な運動不足になりやすく、40代からメタボリックシンドローム率がぐっと上がります。
肥満は多くの生活習慣病を育てます。 メタボリックシンドロームの定義は腹囲が、男性は85センチ以上女性は90センチ以上血圧・血中脂質・血糖のうち2項目以上が基準値を上回ると症候群と診断されます。 |
第1位 がん
第2位 脳卒中(脳梗塞や脳出血)
第3位 心臓病(心筋梗塞や狭心症)
肥満が原因で生活習慣病のもとになりやすいということです。
2位と3位はどちらも動脈硬化や高血圧、脂質異常症などが大きな危険因子ですが、食事や肥満が大きく関わっています。
それから、日本人の間で急激に増えている糖尿病、高尿酸血症や痛風、脂肪肝、 膵炎なども肥満との関わりが深い病気です。
最近、運動していますか?
2009年のメタボリックシンドローム関係の調査では、ふだん運動不足だと感じる人の割合は
「大いに感じる」 29.8%
「ある程度感じる」が44.8%
「あまり感じない」が18.4%
「ほとんど感じない」が7.4%
7割以上の人は運動不足を感じているようです…
世代別では
30代 「大いに感じる」 36.7%
40代 「大いに感じる」 86.6%
40代では圧倒的に高くなってしまっています。
「心と身体の健康のために運動をしたい」スポーツジムよりも武道をやってみたい、精神力を強くしたい。
だけど…
武道を始めてみたいけど「ケガが心配だ」「危険ではないのか」「難しそうだ」などの不安材料があると思います。
それはTV放送の映像や雑誌の写真から皆さんが「極真空手は○○だ!」というイメージがついたのではないでしょうか?
人の心の数だけ、人の志の数だけ空手があります。
空手は無形技術ですから、発想・考え方です。
現在、六本木・新橋道場では92%が初心者からの入会者です。
在籍されている方の95%が30歳以上のビジネスマンOLの方々で、対比的には40代〜50代の方々が一番多くいらっしゃいます。
極真空手は選手がガチガチ稽古しているイメージをもたれますが当道場では選手権大会に参加される方は5〜8%ほどです。
おもに稽古では残りの92〜95%の一般会員の方の稽古内容ですのでイメージされているようなスパーリングはありません。
組手の型は安全に防具を付け、ほとんどノンコンタクトで稽古をしますのでケガはほぼありません。(自爆は除く
まずは継続し、心と身体の健康を目標としましょう。 何事も継続しないと効果と習慣、実力は身に付きません。 継続する中で、身体が元気になったり、イライラが少なくなっていき、利害関係のない武道を通じた友人仲間ができます。 稽古で稽古仲間ができたり、昇級審査会や合宿で一緒に乗り越えたり親睦会などで、くだらない話題で盛り上がったり(笑) |
空手の稽古は自転車と同じ身体運動です。
子供の頃に初めて自転車の練習した時を思い出して下さい。
小さな子供の頃はチェーン、タイヤチューブ、サドルなど自転車の部品の名前など分かりません。
理論や理屈で自転車には乗れません。
実際に練習を繰り返しながら自転車を運転するためのバランス感覚、ペダルをこぐタイミング、力のかけ方を体で覚えていきます。
そうすると徐々に徐々に、自転車に乗る運動神経ができてきます。
自転車も空手も同じ運動です。
これを武道では「身体脳」と呼んでいます。 武道空手も難しい知識はいりません。 稽古で繰り返していくと運動神経(身体脳)が発達し自転車を乗りこなせるのと同じく、上手くなっていきます。 武道空手は球技と違い物を使いません。 自分の身体のみを使うので何歳からでも上達できます。 身体が硬くても問題ありません。 |
ぜひご見学へいらっしゃって下さい。
早川 勝(54歳)
押忍。新橋道場の早川(青帯)です。私は健康のため、また、単純に日本の文化である空手を少し知りたくて、52歳のとき入門しました。入門から約2年半経過したので、自分を棚卸したいと思います。
体力面
入門時の私は、“腕立て伏せ”を最大10回程度しかできませんでした。50回以上拳立てをすることはあり得ないと思ってましたが、現在、“拳立て”の自己ベストは71回です。先輩方の練習後の自主練習を真似したらできるようになり自分自身驚いてます。風呂場で何気なく自分の腕を触ったとき、太くなっている腕が自分の腕に感じられず、他人の腕を握ったと思ったくらいです。
性格面
私生活では、争いごとなどを見ても、不道徳な人がいても、見て見ないふりを50年以上してきました。
ところが、東京駅で電車の発車を待っているとき、サラリーマン風の40歳を超えた方が、私の隣で“びん”のジュースを飲んだあと、座席の下に置いてしまったのです。空びんは運転中上下左右に転げまわり、乗客が気づかず空きびんを踏んだら間違いなく転倒します。今から帰宅ラッシュになる状態。びんを放置する姿をみて、何故かスイッチがオン。「ここに、びんを置かれるのですか〜?びんのごみ箱はあそこにございますよ〜。人がどんどん入ってきますので、私が座席を確保しておきますよ。」と丁寧な口調で注意をしました。 結果としては、ご本人は飲み終わったジュースのびんを、床から拾い上げ自分のカバンの中に入れて、寝てしまいました。
私生活で見ず知らずの人を注意したことがありません。空手を経験してから、あまりにも非常識や理不尽なことがあれば、また、困っている人がいれば声をかけられるようになっていく自分の変化に驚いてます。
2006年の映画「ユナイテッド98」アメリカ同時多発テロの映画のある場面で、乗客のアメリカ人の一人が「私は柔道をやっていた。私が“最初に突入”し、実行犯を押さえつけるので、・・・。」という場面があります。昇級審査での経験を通し、武道家の心を理解できるようになり、私の性格や人格も変わったと思います。
仕事面
仕事面では、自分を基準とし、ダメなことだけを言うお説教型の古い仕事のやり方をしており、人の褒め方ができてないことに気づきました。先輩方は、時々「今の突きはいいです!」と大きな声で、私を褒めてくれます。どうして、初心者の俺が何故褒められるのか理解できませんでした。褒められるときは、緑や茶帯レベルの突きや蹴りをしたときが基準と思ってました。初めは、先輩方の褒め言葉を理解できずに、「本当かよ…」と素直に喜べない自分がいた事を記憶しております。
現在の私の気持ちは、声をかけてくれ、入門時の私のレベルを理解し褒めて下さった先輩に対し、“感謝・信頼・尊敬”を感じてます。自分の目線からではなく“本人目線”で、具体的に良い点を褒めることは、やる気にさせ、人を成長させる「魔法の言葉」であることを学び、現在では職場で実践してます。
?C今後の目標
私の夢は、拳立てを100回できるようにし、諸先輩方の体力や精神面についていけるようにすることです。又、懇切丁寧に、個々の練習生のレベルに応じた形で指導して下さる“土曜日の高原先生のクラス”についていけるようになりたいです。
おわりに
志田師範の日々のお話は大変参考になっております。自分サイズの武道家。人生の敵は「心」。恐怖と不安に対し「勇気」をもって向かい合い、「達成感」を感じ「自信」をつけ「精神力」の強化の大切さ。
道場の師範・師範代・指導員の先生方・先輩が魅力的な方ばかりで、素直に尊敬できる人ばかりです。私は極真空手六本木・新橋道場に在籍していることを、私の人生の誇りと思ってます。
これからも自分の出来る範囲で自分史上最強・最高を目指し精進していきます!
押忍
池田昌宏(50歳)
六本木・新橋道場にお世話になって早5年が過ぎ、自分の年齢も遂に50の大台を越えました。入門当時は40台も半ば、まだまだ肉体的に無理が利く頃であったように思います。振り返ってみますと、この間健康を保つために特別何かしたという意識はなく、「次回の稽古により良い体調で臨みたい」、「稽古に継続して参加したい」という意思で過ごしていたことに改めて気がつきました。
入門時は、「この年になって昇級審査や組手でもないだろうし、やりたかった空手が出来るだけで良し」と、自分に対して多くの期待を抱かなかったのですが、実際に始めてみると、向上心が目覚め、いつ何時までには緑帯を取って茶帯はいつ頃だ、などと計算していました。スポーツクラブのエクササイズと異なり、帯という階級、実力の差、先輩が後輩を導くという道場ならではの仕組み。やればやっただけ技やスタミナの向上が実感されますので、自然とチャレンジ精神が目覚めて目標設定も成されました。
こうした予想に反した意識の変化の結果、中途半端な状態で稽古に参加したくないと、日頃から節制に務めるようになりました。例えば、稽古前日は睡眠を多く取れるようにする、前日には飲みに行かない、家でも酒の量を控える、休日にジョギングをする、等など。恐らく、それぞれが単独の行為であれば恐らく三日坊主にしか過ぎなかったと思います。しかしこれらは「空手をやる」為のことですから、多くが現在でも継続中です。
年齢的に心肺能力が低下して、どうしてもウルトラマンのような空手(超人的という意味ではなく、3分間も戦えないという意味で)になってしまいますが、それだからこそウルトラマンのような(攻撃を凌いだ後、スペシューム光線のような技一発で倒せるようなという意味で)空手を目指したいなと思っています。
そうなると、空手を続けるために、益々健康な体でありつづけたいと日々の生活に工夫をして
より健康になっていくように思います。????